新社会人の不安とうつ

コラム

 4月に入り新生活が始まったという方も多いと思います。

 

 かくいう敬愛クリニックも4月から新しい場所に移り、新しい環境に慣れるために四苦八苦しながら診療にあたっている日々です。

 

 中でも4月から新社会人(新入生)になられた方で、新しい環境に変わったことで、気分が落ち込んだり、不安に感じる方もおられるかと思います。実際当院を受診される患者様にも、毎年この時期に新社会人の方の受診が増えている傾向が見られます。

 

 では、なぜこの時期に新社会人になった方の気分が落ち込んだり、不安に感じたりする事が増えるのでしょうか。一番の要因はストレスが増えるからです。

 

 今までの学生生活とは異なり自分より年上の人が多い人間関係、すでに構築されている人間関係の中に自分が入っていくこと、生活リズムが大きく変わること、新しいこと(仕事)を覚えること、仕事内容が自分の思っていたものと違う、人によっては引越しをして単身生活を始めるという方もおられるなど、ストレスがかかる要因が多く存在します。また、近年ではコロナの影響で家族・学校以外の他者と交流する機会が減少したまま新社会人になる方もおられます。これはより強いストレスを与えられる要因になると考えられます。

 

 このようにストレスフルな状態になったとき人間の体は防衛のために様々なサインを出します。イライラする、気分が落ち込む、不安感が付きまとう、夜眠れない、朝起きられない、寝た気がしない、やる気が出ない、楽しい気分にならない、好きなことができなくなるなどです。また、体の症状として現れることもありす。頭痛やめまい、腹痛や下痢、発熱や吐き気などです。

 

 対処方法としては、今まで自分が行っていたストレス解消方法を試す(生活リズムが変わったことによりそれができなくなっている可能性もあります)、家族、友人に悩みを聞いてもらう、朝起きて夜寝るリズムを続ける、ゆっくり休む、適度な運動をする、(カラオケなどで)大きな声を出す、などがあります。オンとオフの切り替えなど意識してストレス解消を行うことが大切です。

 

 それでも自分の体調が戻らないことがあります。そのような時はメンタルクリニックを受診してみてください。風邪をひいて自分で治そうと思って色々試したが、どうも治らない時に内科を受診するのと同じ感じです。メンタルクリニックには医師や心理師がおり状況を確認しながら、カウンセリングや時にはお薬で体調を戻すお手伝いをいたします。

 

 このような状態になる事はだれにでも起こりうる可能性があります。先に述べたように新社会人にはストレスが多くかかっていますので、このような状態になりやすいと言えます。一人で悩まずに専門家に相談してみるのも一つの解決方法と考えてみてください。

敬愛クリニック 院長 川端 茂雄

移転のご挨拶

コラム

 院長 川端 茂雄

敬愛クリニックは、患者様を中心とした医療を提供し、わかりやすい説明を心掛け、不安に思うことをお気軽に相談できるメンタルクリニックです。

敬愛クリニックは、平成7年より徳島市南内町で長らく地域精神医療をおこなって参りました。

しかし、建物の老朽化や階段、駐車場の確保などから近年ではご利用される方々にご不便をおかけしておりました。
そこでこの度、徳島市常三島地区に移転し、バリアフリーで明るい診療室や広く落ち着ける待合室、充分な数の駐車場を用意することで利用しやすいメンタルクリニックにすることができました。

診療する場所は変わりましたが、開設当時から変わらず、「住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らし続けるお手伝いをしたい」という想いを持ち続けながら診療を行なってまいります。

誰もが直面しうるメンタルヘルスの問題に、敬愛会グループ全体でサポートする体制を整えております。お気軽にご相談ください。

4月3日移転OPENしました。

お知らせ

移転後は患者様に快適な空間を提供できますように、より一層の精進をしてまいります。
今後とも変わらぬご愛顧をお願いいたします。

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