コラム

うつ病について 2、治療について
うつ病の治療は、抗うつ薬などの「薬物療法」と「休養」を中心として、その他の治療を組み合わせて行います。
薬物慮法としては、
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)=セロトニンの量を増やす、
・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、三環系抗うつ薬(TCA)、四環系抗うつ薬、ミルタザピン(NaSSa)=ノルアドレナリンとセロトニンの量を増やす  
・タンドスピロン、抗不安薬、スルピリド=不安を軽減する、
・感情調整薬:リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン、オランザピンなど。
 また、うつ病を治療するうえで「十分に休養をとること」も必要です。判断能力の低下や物事の処理能力の低下などのために、簡単にできる事が出来なかったり、いつもの何倍もの労力が必要になったりして、心身ともに疲れた状態になります。 
このため治療は、薬物療法で神経伝達物質のバランスを正常化させ、時間をかけて元気が出てくるのを待つことを基本とします。必要に応じて、心理的アプローチ(カウンセリング、心理教育など)、認知行動療法・森田療法などを利用します。
 お薬は医師の決められた通りに、正しく服用してこそ十分な効果が得られ、安全性も高まります。自己判断で急に服用を中止したりすると、症状がかえって悪化したり、こじらせる原因になったりします。少しでも心配なことがあれば、医師に相談しましょう。
・うつ病の治療中に心がけること
1、 症状の変動に一喜一憂しない。:治療中は、一進一退の状態を繰り返しながら、ゆっくりとしたペースで回復に向かっていくのが普通です。あせらず、じっくりと治療に取り組みましょう。
2、 自分を傷つけない:うつ病になると「死にたい」「消えてなくなってしまいたい」という気持ちが強くなることがあります。これもうつ病の症状で病気がそのような気持ちにさせているのです。絶対に自殺など自分を傷つけることはしないでください。
3、 重要な決定をしない。:うつ病になると、判断能力を含めあらゆる機能・能力が低下します。焦って結論を急ぎがちとなり、仕事や学校をやめたり、離婚などの重大な決定をしてしまいがちです。元気になった時に後悔してしまう事も多いので、休職や休学、別居などで様子を見てみましょう。
うつ病について 1、概論
うつ病とは、強いうつ状態が長く続き、日常生活に支障を来してしまう病気です。誰にでも起こりうる病気で、日本でも600万人以上の人がかかっていると考えられます。早期に発見して適切に治療すれば、十分治る病気なので早く専門家による適切な治療を受けることが大切です。うつ病には、「うつ状態」のみが現れる「単極性うつ病」と非常に元気が出すぎるような「躁状態」も現れる「双極性障害」と呼ばれるタイプがあり、治療方法が異なりますので、「躁状態」を経験された方は、必ず医師に伝えるようにしてください。
症状には主に精神症状と身体症状の2種類があります。
1、精神症状:何をしても気分が晴れない。(抑うつ気分)、今まで好きだったことが楽しめない。(興味・意欲の減退)、仕事に集中できずにミスが増える。(仕事能率の低下)、悲観的な考えが頭の中をぐるぐる駆け巡る。(不安・取り越し苦労)、イライラしてじっとしていられない。(焦燥感)、このまま消えてなくなりたい。死にたい(希死念慮)
 2、身体症状:夜ぐっすり眠れない、朝早く目が覚める。(不眠)、食事がおいしくない。食べられない。(食欲低下)、疲れやすく身体もだるい。(易疲労性)、(性欲の低下)、首や肩の凝り、頭重感・頭痛(身体不全感)。
上記のうつ病は、もともとの性格や考え方の傾向、環境(ストレスなど)及び、神経伝達物質が関連していると考えられています。ノルアドレナリンの減少によって、意欲や興味の減退、活動性の低下などが起こり、セロトニンの減少により、緊張を伴う不安、抑うつ気分、食欲減退、強迫観念による認知機能の低下などを起こすとされています。(正確にはそんなに単純ではありませんが)

 最後に、注意すべきうつ病を紹介させていただきたいと思います。
・微笑みうつ病:心に抑うつ症状を抱えていながら、誰かといるときは微笑みを絶やさないうつ病のことで、周囲を心配させまいと必死に笑顔を作り、一人になると抑うつ症状に襲われ、極端に落ち込んでしまい、初期には気づかれにくく、うつ病としての潜伏期間が長くなりがちです。また、医師の診察を受けずに悪化させてしまうケースや、自殺に至る事態もみられるので、微笑みうつ病は危険な病気です。
・仮面うつ病:身体の不定愁訴(原因不明の症状)がよくみられます。各種身体科を受診し、異常がないためにご紹介いただきます。午前中の不調(午前中にぼうっとする。ミスを繰り返す。)不安・イライラ(顔は微笑んでいますが、言動に不安やイライラしている様子)、食欲不振、消化器症状(原因不明の便秘・下痢の持続)、説明のできないひどい肩こりや頭痛、口渇などよく見られます。
ブリーフセラピー(自己解決をめざして)の御紹介
ブリーフセラピーとは、「原因は何か」ということに重点を置くのではなくて、「今ここで何が起きているか」(相互作用)を重要視して、問題を解決していこうとする心理療法です。
なぜ、ブリーフセラピーを紹介させて頂こうと考えたというと心理療法以外にも、保健福祉・学校教育・ビジネス・組織マネジメントなど幅広い領域で応用できること、セルフメディケイション(自分で改善していくこと)に有用であるからです。
まず、ブリーフセラピーの原則的な考え方を説明します。
① うまくいっていることは、変えずにそのまま続けてみる。
② うまくいっていないのであれば、これまでと違ったことをする。
③ 幸せになっている自分をイメージし、解決している部分、解決策に焦点を当てる。
では、実際的にはどのようにするのか説明します。(解決志向構築)
① 今抱えている悩みや問題、心配なこと、不安なことを明らかにする。
② 解決に焦点を当てて、今抱えている問題が解決している状態をイメージします。
⇒  ゴールの明確化
③ イメージに沿って、具体的にする行動を書き出します。
(具体的であり、今のあなたに無理なく簡単にできること)
 ⇒  行動課題を決める
④ その中で、できることを少しずつ始めてみる。
(1つでも2つでもОKです。なるべく、今すぐに始めるようにしましょう。時間が経つと気持ちが冷めてしまいます。)。出来なかった事は、解決策を考える。
  ⇒  行動をして、行動課題を振り返る。出来たことや努力などを認める。出来なかった事は、解決策を再検討する。
⑤ 問題解決している場面と現状との違いを知り、小さな変化を認め、行動課題を再び、決めていく。急がない。
⇒  解決している小さな変化に焦点を当て、自分の願望を振り返り、  再び行動課題を決めていく。 
⑥ ゴールに向かっている状態を意識しながら、行動・習慣により、少しでも
良くなっている自分を意識し、ゴールを目指す。
⇒  行動を変えることによって、習慣を変えて、最後に理想の自分を   導き出す。
職場復帰について―うつ状態・適応障害を中心として―
「職場復帰」あるいは、「社会復帰」について、うつ状態や適応障害を中心として、お話ししたいと思います。職場復帰には、あせらず、急がず、十分準備して、再発を防ぐということが重要です。
① 時期を分けて考える。大きく分けて4つの時期があります。
◎治療専念期:症状が改善し始める時期です。じっくり治療に専念する。
◎リハビリ期:生活のリズムを整え、体力・集中力を回復する。
◎職場復帰準備期:症状が安定し、職場復帰に自信が出てくる時期。主治医・職場と相談しながら、
職場復帰 に 向けての準備をする。
 ◎職場復帰後:薬物療法を続け、セルフマネジメントに努め、復職できたことに自信を持って、社会生活を送る。
 ②治療専念期に重要な事。
 ◎仕事のことは忘れて、じっくりと治療に専念する。
 ◎のんびりとリラックスして、気力の回復を待つ。
 ◎働いている職場の休職制度・身分保障・給与などについて、家族や周囲の人のサポートを得て、
 職場の人事・労務担当部署に尋ねる。 
 ③リハビリ期に重要な事。
 ◎生活・睡眠覚醒リズムの回復:職場復帰に合わせた生活リズムを作る。決まった時間に起きて、身支度を整え、  散歩に行く。出勤時間に合わせて。決まった時間に起床し、野外に出て日光を浴び、決まった時間に寝る。
 ◎体力、集中力の回復:ラジオ体操・散歩・買い物・新聞・読書など。回復の兆しが見られれば、
  午前中を図書館で過ごす。
 ◎心のリハビリ:ストレスと上手に付き合うために自己分析をする。自分の課題を整理し、対処法を考える。
 主治医と相談して、柔軟な発想転換法やストレス発散法を考える。
 ◎リワークプログラムの活用:通勤訓練・職業能力回復訓練・再発予防教育
 ◎職場へ連絡し、トレーニングしていること、休職期間、復帰の手続き相談
 ④職場復帰準備期に大事な事。
 ◎主治医による職場復帰可能の判断(職場復帰への意思表示と医師の診断書)⇒職場復帰の可否の判断
 病状・業務遂行能力の評価、職場環境の評価、復職日・配慮・フォローアップ体制)⇒最終的な職場復帰の決定(状態の最終確認、産業医などによる職場復帰に関する意見書の作成、職場責任者による最終的な職場復帰の決定)
 以上、御紹介しましたが、主治医、産業保健スタッフ、同僚、上司を含めた
みんなで支えることが重要です。
日常生活の工夫(職場、学業、家庭などの適応を目指して)
  ◎適応障害、発達障害、うつ状態、不安障害などの方へ
1、 優先順位の高い順にやるべき事をする(一覧表での順序立て)
物事には、大事な事とそうでない事、急ぐ必要がある事と無い事があります。それらを一緒にしてしまうと何かに追われているような状態になってしまいます。そこで、一覧表を作り、優先順位を決め、出来たら消していう方法です。
2、 用事や作業を小さく分ける。
用事を先送りする方には、作業を小さく小分けにすることも有効です。大きな作業であっても、実は小さな作業の集まったことであることが多いと思います。全部一度にしようとせず、取り掛かりやすいことからやってみましょう。
3、確認する機会を増やす。
持ち物や予定を確認しても、忘れ物が多い人は、その機会を増やしましょう。必要なものを玄関や出かけるまでの通り道、一定の場所に決めたように置くのもいいでしょう。仕事や作業の前後に状況を整理することもよいでしょう。また、なるべく単純化して、必要物は職場や学校に置いておくのもよいでしょう。
4、メモを取る。
思いついたことや気になったことは、ひとまずメモを取ってみましょう。そして、内容を見直してから、発言を考えましょう。発言前に「ちょっといいですか。」などと断りを入れるのもよいでしょう。
5、 社交の場や職場での工夫(苦手をテクニックでカバー)
人間関係などで「上手に断る方法」「人に上手に頼む方法」「苦手な人への対処法」などは、急に思いつき事は困難です。予想されるような事や実際に困る事などは、対策を立てておきます。家族や友人などに意見を聞くという方法もあります。
6、 完璧を目指さない。
片付けが苦手な人は、出来ることから手を付けるというのも一つの方法です。そして、これが終わったら、〇〇しようと自分を励ますのもよいでしょう。

 いろいろな工夫を通して一歩一歩生活を改善しましょう。
職場のストレスについて(新社会人や転職した方を中心として)
新しい春がもうそこまでやってきています。就職が決まって社会に飛び出していこうとされている新社会人の方や転職が決まった方は、不安と期待の入り混じった気持ちで生活をされていることと思います。そこで、新社会人が感じやすい悩みと対策について、書いてみたいと思います。
① 自分の知識や経験に不足を感じる。
新人は、自分の力不足や経験不足を感じて悩むことは、当然のことです。むしろ、全然感じないという方は、真剣みが足りないか・楽観的過ぎるかもしれません。⇒まず、自分をよく知り、能力を生かせる分野を探す。あせらず、時間をかけていろいろなことを少しづつ吸収していく。
② 仕事が覚えられない。
新人にとって、仕事を覚えることが第一の課題となります。職場の先輩も経験を積むことによってだんだん慣れてきているのです。新人がすぐに覚えられないのは当然です。⇒悩みが強いようであれば、周囲の人に相談したり、気分転換に新しい趣味を探したりすることもよいでしょう。「最近、全然物事が頭に入ってこない」「身体がだるい」「何だか意欲が出ない」などの症状も伴っている場合には、うつ病やうつ状態の可能性もあるため、
医師に相談してみましょう。
③ ミスやトラブルを起こしてしまう。
新人にミスやトラブルはつきものです。本当に大事なことは失敗をしない事ではなく、失敗に対して、学んでいこうと努力することです。メモを取ったり、先輩に教えをもらったり、自分の成長に結びつけていくことです。⇒注意力が散漫になったり、初歩的なミスを繰り返すような場合は注意が必要です。うつ状態になっていることがあります。集中力がないように感じたら、医師に相談するのもよいでしょう。
④ 上司や先輩に質問しにくい。
気難しい上司、忙しそうな先輩など、知らないことを聴きたいけど苦手で話しにくい人は確かにいます。しかし、避けていれば仕事に悪影響を及ぼしてしまいます。知らない事、出来ないことをこちらから心を開いて、真剣な態度で尋ねればきちんと教えてくれるはずです。⇒但し、話しかけるタイミングは考えましょう。人間はいつも余裕があるとは限らないので、タイミング悪く話しかけて、嫌な応対をされてそれから言葉をかけにくくなることもあるので注意しましょう。また、「人に話しかけにくい」「会議で報告するのが苦手」といった方は、社会不安障害の可能性もあるので医師に相談しましょう。
  成人の発達障害(不適応状態になる方)について
今回は、成人の発達障害を取り上げてみました。「周囲の人とコミュニケーションがうまくいかない。」「大事なものをなくしてしまう。」「空気が読めない。」「忘れ物やミスが多い。」「期限や時間が守れない。」「家事や仕事の段取りが悪い。」など仕事や生活面で支障が出ているような状態(不適応状態)になっておられる患者さんです。
現代社会は、核家族が増えて、地域や近所とのつながり及び学年を超えての交流などを子供時代に経験することが少なくなっています。そのため、発達障害を持っていても、子供の時にはあまり問題とされず、「少し変わった子」と思われる程度で、学校生活を終えた後で就職や他人とのかかわりが増えるようになって、はじめて問題化するような場合もよくあります。周囲からは、「やる気がない。努力不足である。」などと指摘されたり、訪れた心療内科などでは、適応障害、うつ病、不安障害、ストレス性障害などといった合併する疾患の病名がつけられることが多いです。しかし、よく聴いてみるとこういったことが子供の頃からよく起きていている場合には、生来の発達のアンバランスが関係している可能性もあります。

発達のアンバランス(発達障害)の代表的なものとして、自閉スペクトラム症、限局性学習症、ADHD(注意欠如・多動症)などがあげられます。これらの特性を持つ方は、障害と気づかれにくく、必要な援助を受けられずに困惑されていたり、精神疾患と間違えられたり、「反省しない。」「努力しない」などと誤解を受けたりして悩んでいます。
本人や周囲の人がその発達の特性を理解し、適切な対応をすることで、生活状況を改善し、より生き生きとした生活を送ることが可能となります。また、発達障害の種類によっては、薬物療法が画期的にその方の生活能力を向上することもあります。
主な対策として、環境の調整や工夫の指導、薬物療法と心理的アプローチ(カウンセリング、心理教育など)、などの組み合わせが有効です。治療の目標は、職場やその他の場所での悪循環を改善して、自信を持って自分の特徴を受け入れながら、充実した社会生活を送れるようにサポートしていくことです。

当てはまる方や周囲で気付かれた方があれば、医師などに相談しましょう。
微笑みうつ病(うつ症状が目立たないうつ病)について
今回は、微笑みうつ病について、説明させて頂きます。心に抑うつ症状を抱えていながら、誰かといるときは微笑みを絶やさないうつ病のことで、心配させまいという一心で必死に笑顔を作る方が多く、明らかに調子が悪そうなときでも笑顔でいます。しかし、一人になると抑うつ症状に襲われ、極端に落ち込んでしまい、抑うつ症状や身体の不調が軽い内は気づかれにくく、うつ病としての潜伏期間が長くなりがちです。また、微笑みうつ病は努力家で負けず嫌い、世間体を気にする方に多く、医師の診察を受けずに悪化させてしまうケースや、自殺に至る事態もみられるので、微笑みうつ病は危険な病気です。微笑みうつ病の方は、悲観的な言葉をあまり口にしません。よって、微笑みうつ病の患者が自殺を図った場合、周囲からは「悩みのなさそうな普通の人が突然自殺した」というように見えます。

症状としては、身体の不定愁訴(原因不明の症状)がよくみられます。頻繁に訴える症状を、以下にご紹介します。不眠(明け方まで眠れないことや、眠ったとしても朝起き上がるのが困難)、午前中の不調(午前中にぼうっとする。ミスを繰り返す。)不安・イライラ(顔は微笑んでいますが、言動に不安やイライラしている様子)、食欲不振、消化器症状(原因不明の便秘・下痢の持続)、説明のできないひどい肩こりや頭痛、口渇などです。

周囲の対応として、微笑みうつ病の患者さんは、誰かに心配されることを恐れることが多いので、もし、身近なところに微笑みうつ病の疑いがある方がいたら、「何か調子悪いことない?仕事のストレスや心配事は?」というように、声をかけてあげてください。一見悩みなどなさそうでも、ぼうっとしていることが多くなった方なども微笑みうつ病の疑いがあります。周囲の方は、「大丈夫です」「心配ありません」という言葉の裏に隠れたSOSのサインを、どうか汲みとってあげてください。

治療としては、通常のうつ病と同じように、薬物療法と心理的アプローチ(カウンセリング、心理教育など)、および適度な休養などの組み合わせが有効です。薬物を使ってうつ状態を軽減あるいは消失させて、徐々に心理的アプローチなどをメインにしていく方法が多いと思います。

当てはまる方や気付かれた方があれば、医師に相談しましょう。
 「ほどよい自尊心」について
「自尊心」とは、自分を好きになり、自分をかけがえのないものと感じることで、大切なものです。「ほどよい自尊心」は、地域での生活において、生活の質の心理的満足や身体的・社会的満足に欠かせません。また、自分を大切にすることで自殺予防や他人への配慮にも役立つし、抑うつ症状や被害的な考え方などの症状の悪化にも役立ちます。
 では、「ほどよい自尊心」を持つ自分になるためにはどうしたらよいでしょうか?方法として、認知行動療法という専門的なものもありますが、自分でできるものを少し紹介したいと思います。
① 認知の偏りに気付く。認知の偏りの代表的なものを挙げてみます。
◎すべき思考(~すべきと決めつけて自分にプレッシャーをかける)
◎完全主義(物事を極端に白か黒かに分けてしまう。)
◎一般化(1つの事実を取り上げ、すべてが同様であると決めつける。)
◎拡大評価と過小評価(失敗は拡大してとらえ、長所は小さく見る)
◎結論の飛躍(証拠が少ないまま、否定的な結論を出す。)
◎自分自身への関連付け(良くない出来事を自分のせいにする)
◎感情的決めつけ(自分の感情に基づき、物事を判断する。)
 ②認知の偏りを受け入れる。
  ◎認知の偏りは誰でもあり、自分が特別ではないこと
  ◎認知の偏りで苦しくても、その悪循環から抜け出す方法があること。
  ◎認知の偏りを排除しようとせず、自分の一部であるとあるがままに受け入れる。 
 ③対処法
  ◎バランスの良い考え方を取り入れる。認知の偏りにとらわれていないか?チェックして、書き出して検討してみる。
  ◎目標を書き出す。目標を決め、できない理由があればそれも書き出し、その理由に対する反論を考える。
  ◎自分への認知を広げる。これまであまり見てこなかった多くの能力や可能性を考え、自分は十分な人間であると意識する。
 ④ありのままの自分を受け入れる。
  ◎全体としてのありのままの自分(心の癖、肯定的な事、否定的な事、現在の感情、)を受け入れる。
  ◎対処法を準備しておく。(自分を好きになれないような状況が起きた時の対処法を書いておく。例、散歩、話を聞いてもらう、歌をうたう、深呼吸をする、欲しかったものを買う、整理をするなど)
以上、御紹介しましたが、専門家(臨床心理士、医師)への相談も有効です。
心理療法について
心理療法についてお話しさせていただきます。心理療法とはどのようなイメージでしょうか?もしかすると、カウンセリングとお伝えするほうが、イメージをしていただきやすいかもしれませんね。
心理療法とは、心理的なお悩みを抱えていらっしゃる方に心理学の知識をもつ専門家(主に臨床心理士など)が問題解決のために援助させていただくものです。心理療法には、さまざまな療法があり、言葉を介さないものもあります。一方、カウンセリングはお話をお伺いしながら、進めさせていただくことが多いと思いますので、言葉を介する心理療法ともいえるかもしれません。心理療法という大きな枠組みのなかに、カウンセリングがあるというイメージをもっていただけますと、わかりやすいかもしれませんね。
今回は、心理療法の中でも「カウンセリング」について、簡単にお話させていただこうと思います。カウンセリングという言葉を聞いたことはあっても、「カウンセリングってなんだろう?」「どんなことをするの?」と思われる方も少なくないと思います。
カウンセリングでは、いらしてくださった方が抱えていらっしゃるお悩みや日常生活の中での困りごとを解決していくための方法を共に考え、少しでも解決に近づけるようにお手伝いをさせていただきます。
具体的には、お話をお伺いしていく中で、「こういうふうになりたい」という目標を立てていただき、気持ちの整理をしながら、解決に近づくための方法を一緒に考えていきます。カウンセリングでは、いらしてくださった方の目標に沿って、進めていかれるのが一般的かと思います。ですので、お話したくないことをむりにお尋ねすることはございませんので、お伝えいただける範囲でお話しいただけると結構かと思います。その都度、わからないことや疑問点など、ご相談されている機関の先生に尋ねられると、答えてくださると思いますので、不安や疑問点などを一人で抱えこまずに、一緒に共有しながら、解決していきましょうね。
これまでにカウンセリングのご経験がある方も初めての方も、少しでも心理療法やカウンセリングのイメージをしやすくなっていただけますと、幸いです。
カウンセリングのご相談も受け付けていますので、また、わからないことや疑問点などございましたら、敬愛クリニック(088-652-2271)までご相談くださいね。