コラム

成人の発達障害について(ADHDの薬物療法を中心に)    3
今回は、薬物療法を含めたいろいろな治療法や工夫があるとされるADHDの治療薬に焦点を当ててみます。

ストラテラ(一般名  アトモキセチン)
作用  ◎ドーパミンを間接的に増やし、ADHDの症状を抑える。
     前頭葉が活性化し、衝動性・不注意・多動性を改善する。
    ・朝、夕の服用で穏やかに効く。
×効果が出るまでに、数週から6週ほどかかる。
〇持続時間  24時間
×副作用など:食欲低下、眠気、頭痛など

コンサータ(一般名  メチルフェニデート)
作用  ◎ドーパミンを直接的にに増やし、ADHDの症状を抑える。
・登校・出勤前などの1日の始まりに服用し、日中の間、効果が持続。
〇即効性がある。
△持続時間  12時間
×副作用など:食欲低下、不眠、頭痛、感覚過敏、こだわりの増強
など
×チックがある症例や脳波異常がある症例は避ける。
       
 ・抗精神病薬:上記の薬で十分の効果が得られなかったり、衝動性が強い場合などでは、抗精神病薬のリスペリドン、ハロペリドール、アリピプラゾール、オランザピン、スルピリドなどを単独であるいは併用で使用する場合があります。

また、何回も申し上げているように、治療は薬物療法だけでなく、
① 適切なサポートおよび環境調整、自分の特徴の理解
② 自分の生活の中での困難を理解し、対処方法を身につけていくこと
③ 周囲によき理解者、サポーターを得ること
④ 自信を持てるようになる事
⑤ 充実した社会生活を送れること

薬物の投与などを希望される方は、一度医師にご相談ください。
成人の発達障害について(ADHDを中心として)   2
ADHD(注意欠陥多動症)で日常生活における困る事を挙げてみます。
1、職場や学校で
① 多動性:会議中や仕事中に落ち着かない感じで、そわそわしてしまう。      貧乏ゆすりや机を指先でたたくなどのくせが止められない。
② 衝動性:会議中に不用意な発言をしてしまう。
思ったことをすぐに口にしてしまう。
③ 不注意:会議や仕事に集中できない。
仕事に必要なものをなくしてしまう、忘れる。
仕事の締め切りに間に合わない。
仕事を最後まで終えることが難しい。
仕事でケアレスミスがよく見られる。
2、 家庭で
① 多動性:家事をしているときに、別のことに気を取られやすい。
おしゃべりに夢中になって家事を忘れてしまう。
② 衝動性:衝動買いをしてしまう。
言いたいことを我慢してイライラする。
③ 不注意:部屋が片付けられない。
外出の準備がいつも間に合わない。
家事を効率よくこなせない。
お金の管理が苦手。
3、 人間関係
① 多動性:おしゃべりを始めると止まらない。
自分のことばかりしゃべってしまう。
② 衝動性:衝動的に、人を傷つけるような発言をしてしまう。
ささいな事でもつい叱責してしまう。
③ 不注意:約束の時間にいつも間に合わない。
約束を忘れてしまう。
人の話を集中して聞けない。
 こうしたことは、誰にでもある事ですが、頻繁に起きていて、子供の頃からずっとそうだったという場合、ADHD(注意欠陥多動症)が疑われます。これらの特性を持った人たちは、必要なサポートを受け、生活上の悪循環を断ち切り、状況を改善していく事が出来ます。薬物療法を含めたいろいろな治療法や工夫があります。
これらの症状がある方は一度医師にご相談ください。
成人の発達障害について(ADHDを中心として)    1
「忘れ物やミスが多い」「上司や同僚、お客さんとのコミュニケーションがうまくいかない」「提出物の期限が守れない」「大事なものをなくしてしまう」「仕事や家事の段取りが悪い」「空気が読めないと怒られる」などのよくある事で仕事や生活面で何らかの支障を来している人が多くいることがわかってきました。
  
誰にでもある事ですが、頻繁に起きていて、子供の頃からずっとそうだったという場合、もしかしたら努力不足などではなく、生来の発達のアンバランスが関係している可能性もあり、発達障害と呼ばれるものです。代表的なものとして、ADHD(注意欠陥多動症)、自閉スペクトラム症、限局的学習症などがあります。これらの特性を持った人たちは、障害と気づかれにくく、必要なサポートを受けられずに困っていることがあります。また、多くの人は自分なりの工夫や対策を考えて努力をしていますが、それにもかかわらずなかなか状況が改善されません。そのため自分自身を責めたり、本人が怠けている、悪気があってやっている、あるいは親の育て方のせいといった非難や誤解にさらされたり、つらい状況に置かれがちです。

しかし、こうした問題は、本人の努力不足や家族のせいではなく、脳の発達特性によるものであると考えられます。
本人や周りの人が、その人の発達特性を理解し、適切に対応することで、生活上の悪循環を断ち切り、状況を改善していく事が出来ます。

今回は、薬物療法を含めたいろいろな治療法や工夫があるとされるADHDに焦点を当ててみます。

症状 ①多動性:落ち着かない感じ、貧乏ゆすりなど目的のない動き
   ②衝動性:思ったことをすぐに口にしてしまう。衝動買いをしてしまう。
   ③不注意:仕事などでケアレスミスをする。忘れ物やなくしものが多い。
    約束や期日を守れない。間に合わない。時間管理が苦手。
仕事や作業順序立てて行うことが苦手。片づけるのが苦手。
などの症状が幼少期(12歳以前)からあり、成人のADHDは、多動性が弱まり、不注意が目立つ傾向にあるようです。
これらの症状がある方は一度医師にご相談ください。
うつ病について      6 再発の防止と休薬
 うつ病の回復期から維持期について、最も重要な事は再発を防ぐことです。治療によって症状が改善してくると、薬をやめることを考えると思います。気力や体調も回復すると、薬をやめたいと考えることは自然な事です。しかし、無理をすると再発することがあります。再発を繰り返すことは、生活レベルを落とすことになりますので注意することを書いてみます。

Ⅰ 本当にお薬が止められる状態になっているのかを十分に吟味する。
① 安定した状態がある程度(3~6カ月)続いている。
② 病気の原因となるストレスの除去や環境の調整が出来ている。
③ 再発による不利益の恐れが少ない。(退職している。育児が終わっている。など)
④ 薬の代用となる治療(気持ちの切り替え、認知行動療法など)の心理的治療などに切り替えていくことが可能である。
⑤ 再発を繰り返していない。
      などを吟味する必要があります。
Ⅱ 上記のことを吟味して、可能であると判断されれば、その希望を担当の医師にお伝えください。医師は、薬を減らすと同時に、他の治療法や生活療法などを併用しながら、経過を見てくれると思います。減らし方のコツや注意点もありますのでそのあたりは医師にお任せください。
① 薬剤を減量する意味、タイミングを考える。
② 予想される経過と離脱症状(薬剤を減量したために起こってくる不快な症状)への対処法を話し合い、不安を軽減する。
③ こまめに受診し、場合によっては元に戻す。慎重になりすぎることはない。
Ⅲ 再発のリスクについて
 再発のリスクが高い患者様について説明します。
① 過去に抑うつエピソードの既往。(再発したことがある方)
② 不安障害を併存されている方
③ 高齢の患者様や女性の患者様
④ 双極性障害のうつ病の方
⑤ 治療に手間がかかった方
⑥ 残遺症状(何らかの症状が残っている)がある方。
などの方は症状が再発しやすいため、再発の防止に注意が必要です。

気になる事があれば、医師と十分相談しましょう
うつ病について      5 回復期(社会復帰期)の過ごし方
うつ病の回復期の重要なことは、焦らないことと再発を防ぐことです。治療によって症状が改善してくると、気力も回復し、物事への興味や関心も少しずつ湧いてきて、体調も徐々に回復し、自然にやりたいと感じることが出てきます。しかし、無理をすると再び悪化することがあります。注意することを書いてみます。

① やりたいと感じることを、少しずつ無理のない範囲で行う。
「やらなければならない」という焦りや義務感ではなく、あくまでも自然にしてください。
② 調子のよし悪しに一喜一憂しない。
回復期には調子の波があるのが普通です。よくなったり、悪くなったりしながら、だんだん治っていきます。
③ 調子が良い日にやりすぎない。悪い日に絶望的にならない。
調子が良い日についやりすぎてしまうと、その疲れがうつ状態を悪化させる原因のなってしまいます。また、悪い日に考えすぎるとそれが焦りを呼んで改善を遅らせます。「こんな日もあるんだな。」と思ってやり過ごしましょう。
④ 活動の内容や範囲は、同じペースで段階的に増やしていく。
活動は、少しずつ増やすことが大切です。出来る範囲を同じペースで少しずつ増やしていくのがいいでしょう。階段を上っていくような感じがいいと思います。疲れたら、少し休みましょう。
⑤ 決して無理をしない。無理のない予定を立てて、毎日を過ごす。
その時点でできることを1日の中で割り振って実行してみましょう。どの程度なことをしたら、どのくらい疲れるかを予想して「無理のない予定を立てる」という作業も、回復後の再発予防のために大切です。
⑥ 社会復帰(職場復帰)をあせらない。
うつ病の場合も社会復帰の前に心と身体の十分なリハビリが必要です。その時期や方法は、個人ごとに違います。担当医と相談しながら、決めていきましょう。心と身体の適切なリハビリを行って、徐々に環境に慣らしていけば必ず社会復帰が出来るようになります。
復職にあたっては、産業医や会社の担当者と連携を取り、相談して進めていくことが大切です。

気になる事があれば、医師と十分相談しましょう
うつ病について      4(薬物療法と各薬剤の特徴)
うつ病の薬物療法には、感情をコントロールする神経伝達物質のバランスを正常化させる作用がある抗うつ薬などが使われます。よく使われる薬剤と効果や特徴、出やすい副作用などについて、説明したいと思います。
① SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
効果:抑うつ気分、不安、強迫症状
特徴:安全性が高い、効果発現まで日数を要する(1~2週間)
副作用:消化器症状(悪心、吐き気)、眠気
② SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
効果:抑うつ気分、不安、意欲の低下、各種痛み
特徴:安全性が高い、効果発現まで少し日数を要する(1~2週間)
副作用:消化器症状(吐き気)、動悸・血圧上昇
③ NaSSa(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
効果:抑うつ気分、不安、意欲の低下、不眠、食欲低下
特徴:安全性が高い、比較的早く効果がある。個人差が強い
副作用:眠気、ふらつき
④ スルピリド
効果:軽度の不安、抑うつ気分、食欲低下、身体の不定愁訴
特徴:効果発現が早く、副作用も少ない。
副作用:高プロラクチン血症(乳汁分泌、無月経)、食欲増加
⑤ 抗不安薬
効果:軽度の不安、抑うつ気分、
特徴:効果発現が早く、副作用も少ないが、強い効果はない。
副作用:眠気
⑥ 三環系抗うつ剤(TCA)
効果:非常に強い抗うつ効果を持つ。
特徴:抗うつ効果は強いが、効果発現が遅く、副作用も強い。
副作用:口渇、便秘、排尿障害。命に関わるような重篤な副作用も
⑦ 四環系抗うつ剤
効果:抗うつ効果は弱いが、不眠を改善する。
特徴:抗うつ効果は弱いが、副作用も少ない。
副作用:眠気、食欲増加
⑧ 感情調整薬
双極性障害のうつ状態には、ラモトリギン、リーマス、バルプロ酸などを使うこともあります。
うつ病について      3(急性期の療養と周囲の対応)
うつ病の急性期には、抗うつ薬などによる「薬物療法」と身体的および精神的な「休養」が重要です。なぜなら、うつ病になると判断能力や物事の処理能力が落ちてしまいます。そのような時に無理をさせると、心身ともに うつ病の急性期には、抗うつ薬などによる「薬物療法」と身体的および精神的疲れてしまい、症状をさらに悪化させます。したがって、脳内の感情をコントロールする神経伝達物質のバランスを正常化させる作用がある抗うつ薬などを飲みながら、とにかく十分な休養を取るようにしてください。身体を休ませるためにはまず十分な睡眠・食事を取ることが重要です。心を休ませるためには、できるだけ「何もしない」「何も考えない」ようにしてください。「何もしないこと」に罪悪感や後ろめたさを感じる必要はありません。自然に、「何かをしたい」という気持ちになるまでゆっくり待ちましょう。
A ご本人が気をつけること
① お薬の服用方法について、医師の説明をよく聴く。
② お薬の効果が表れるまで、あせらない。抗うつ薬の中には、効果が出るまでに2~3週間かかるものもあります。
③ お薬の量が増えても心配しない。薬の量は患者さん一人ひとりの症状に合わせて、副作用などを考え併せて、医師が調整します。ずっとその量を飲み続けるわけではありません。
④ お薬は決められた期間は服用し続ける。自己判断で中止したりすると、症状が再発し、こじらせる原因となります。
B 周囲の方がどのように接するか
① やたらに励まさない。:患者さん自身も何とかしたいと思っているのですが、
頑張ろうと思っても頑張れない状態であり、追い打ちをかけることになるので、控えるようにしてください。
② ゆっくり休めるように、環境を整備する。:患者さんがゆっくり休めることが一番の治療です。ゆっくり休めるように、他の人が出来ることは代わってサポートしてあげてください。仕事や学業がある場合には、休職や休学なども考える必要があります。
③ 共にいる存在で患者さんの不安に巻き込まれない。:周囲の人は患者さんのそばにいて、その心に寄り添ってあげてください。但し、患者さんの不安に右往左往したり、一喜一憂しないでください。
④ 不適切な忠告に惑わされない。:周囲のアドバイスの中には、「薬は飲まないほうがいい。」「精神的にしっかりしたら治る」「前向きに考えよう」などの不適切な助言をされる方もおいでです。疑問に思えば担当医に相談しましょう。
うつ病について 2、治療について
うつ病の治療は、抗うつ薬などの「薬物療法」と「休養」を中心として、その他の治療を組み合わせて行います。
薬物慮法としては、
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)=セロトニンの量を増やす、
・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、三環系抗うつ薬(TCA)、四環系抗うつ薬、ミルタザピン(NaSSa)=ノルアドレナリンとセロトニンの量を増やす  
・タンドスピロン、抗不安薬、スルピリド=不安を軽減する、
・感情調整薬:リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン、オランザピンなど。
 また、うつ病を治療するうえで「十分に休養をとること」も必要です。判断能力の低下や物事の処理能力の低下などのために、簡単にできる事が出来なかったり、いつもの何倍もの労力が必要になったりして、心身ともに疲れた状態になります。 
このため治療は、薬物療法で神経伝達物質のバランスを正常化させ、時間をかけて元気が出てくるのを待つことを基本とします。必要に応じて、心理的アプローチ(カウンセリング、心理教育など)、認知行動療法・森田療法などを利用します。
 お薬は医師の決められた通りに、正しく服用してこそ十分な効果が得られ、安全性も高まります。自己判断で急に服用を中止したりすると、症状がかえって悪化したり、こじらせる原因になったりします。少しでも心配なことがあれば、医師に相談しましょう。
・うつ病の治療中に心がけること
1、 症状の変動に一喜一憂しない。:治療中は、一進一退の状態を繰り返しながら、ゆっくりとしたペースで回復に向かっていくのが普通です。あせらず、じっくりと治療に取り組みましょう。
2、 自分を傷つけない:うつ病になると「死にたい」「消えてなくなってしまいたい」という気持ちが強くなることがあります。これもうつ病の症状で病気がそのような気持ちにさせているのです。絶対に自殺など自分を傷つけることはしないでください。
3、 重要な決定をしない。:うつ病になると、判断能力を含めあらゆる機能・能力が低下します。焦って結論を急ぎがちとなり、仕事や学校をやめたり、離婚などの重大な決定をしてしまいがちです。元気になった時に後悔してしまう事も多いので、休職や休学、別居などで様子を見てみましょう。
うつ病について 1、概論
うつ病とは、強いうつ状態が長く続き、日常生活に支障を来してしまう病気です。誰にでも起こりうる病気で、日本でも600万人以上の人がかかっていると考えられます。早期に発見して適切に治療すれば、十分治る病気なので早く専門家による適切な治療を受けることが大切です。うつ病には、「うつ状態」のみが現れる「単極性うつ病」と非常に元気が出すぎるような「躁状態」も現れる「双極性障害」と呼ばれるタイプがあり、治療方法が異なりますので、「躁状態」を経験された方は、必ず医師に伝えるようにしてください。
症状には主に精神症状と身体症状の2種類があります。
1、精神症状:何をしても気分が晴れない。(抑うつ気分)、今まで好きだったことが楽しめない。(興味・意欲の減退)、仕事に集中できずにミスが増える。(仕事能率の低下)、悲観的な考えが頭の中をぐるぐる駆け巡る。(不安・取り越し苦労)、イライラしてじっとしていられない。(焦燥感)、このまま消えてなくなりたい。死にたい(希死念慮)
 2、身体症状:夜ぐっすり眠れない、朝早く目が覚める。(不眠)、食事がおいしくない。食べられない。(食欲低下)、疲れやすく身体もだるい。(易疲労性)、(性欲の低下)、首や肩の凝り、頭重感・頭痛(身体不全感)。
上記のうつ病は、もともとの性格や考え方の傾向、環境(ストレスなど)及び、神経伝達物質が関連していると考えられています。ノルアドレナリンの減少によって、意欲や興味の減退、活動性の低下などが起こり、セロトニンの減少により、緊張を伴う不安、抑うつ気分、食欲減退、強迫観念による認知機能の低下などを起こすとされています。(正確にはそんなに単純ではありませんが)

 最後に、注意すべきうつ病を紹介させていただきたいと思います。
・微笑みうつ病:心に抑うつ症状を抱えていながら、誰かといるときは微笑みを絶やさないうつ病のことで、周囲を心配させまいと必死に笑顔を作り、一人になると抑うつ症状に襲われ、極端に落ち込んでしまい、初期には気づかれにくく、うつ病としての潜伏期間が長くなりがちです。また、医師の診察を受けずに悪化させてしまうケースや、自殺に至る事態もみられるので、微笑みうつ病は危険な病気です。
・仮面うつ病:身体の不定愁訴(原因不明の症状)がよくみられます。各種身体科を受診し、異常がないためにご紹介いただきます。午前中の不調(午前中にぼうっとする。ミスを繰り返す。)不安・イライラ(顔は微笑んでいますが、言動に不安やイライラしている様子)、食欲不振、消化器症状(原因不明の便秘・下痢の持続)、説明のできないひどい肩こりや頭痛、口渇などよく見られます。
ブリーフセラピー(自己解決をめざして)の御紹介
ブリーフセラピーとは、「原因は何か」ということに重点を置くのではなくて、「今ここで何が起きているか」(相互作用)を重要視して、問題を解決していこうとする心理療法です。
なぜ、ブリーフセラピーを紹介させて頂こうと考えたというと心理療法以外にも、保健福祉・学校教育・ビジネス・組織マネジメントなど幅広い領域で応用できること、セルフメディケイション(自分で改善していくこと)に有用であるからです。
まず、ブリーフセラピーの原則的な考え方を説明します。
① うまくいっていることは、変えずにそのまま続けてみる。
② うまくいっていないのであれば、これまでと違ったことをする。
③ 幸せになっている自分をイメージし、解決している部分、解決策に焦点を当てる。
では、実際的にはどのようにするのか説明します。(解決志向構築)
① 今抱えている悩みや問題、心配なこと、不安なことを明らかにする。
② 解決に焦点を当てて、今抱えている問題が解決している状態をイメージします。
⇒  ゴールの明確化
③ イメージに沿って、具体的にする行動を書き出します。
(具体的であり、今のあなたに無理なく簡単にできること)
 ⇒  行動課題を決める
④ その中で、できることを少しずつ始めてみる。
(1つでも2つでもОKです。なるべく、今すぐに始めるようにしましょう。時間が経つと気持ちが冷めてしまいます。)。出来なかった事は、解決策を考える。
  ⇒  行動をして、行動課題を振り返る。出来たことや努力などを認める。出来なかった事は、解決策を再検討する。
⑤ 問題解決している場面と現状との違いを知り、小さな変化を認め、行動課題を再び、決めていく。急がない。
⇒  解決している小さな変化に焦点を当て、自分の願望を振り返り、  再び行動課題を決めていく。 
⑥ ゴールに向かっている状態を意識しながら、行動・習慣により、少しでも
良くなっている自分を意識し、ゴールを目指す。
⇒  行動を変えることによって、習慣を変えて、最後に理想の自分を   導き出す。